一昔前に比べて、日本の幼児の虫歯は減少しています。
1980年代、4歳の子ども一人あたり平均6本の虫歯があったと言われています。
2010年代になるその数値は1人1本の虫歯があるか無いかというところまで減少しています。
この数値は、昔に比べて歯科の知識と予防の概念が日本に広がったことを意味しています。歯科医療従事者としてはこの数字は素直に嬉しいことです。
しかし!!!
わたし個人としては、「子どもの虫歯が減少している」ということにピンと来ないのです。
その理由は、私の働く歯科医院には虫歯をたくさん作ってくるお子さんがたくさん来院されるから・・・。
日本全国の小児歯科医院さんやそれに携わるたくさんの方々、そして子を持つすべての保護者の方々の努力や工夫によって、日本全体の虫歯の数が減少しているのは事実です。
しかし、虫歯がある子どもがまだまだたくさんいらっしゃることも事実です。むし歯が全くない多数の子どもと、たくさんのむし歯がある少数の子どもの格差社会が広まっていると感じています。